大坂なおみが世界ランク85位に転落…4大大会シード権消失

Naomi Osaka

1月31日、女子テニス協会(WTA)が同日付の女子シングルス世界ランキングを発表し、大坂なおみが85位になったことが明らかになった。大坂が80位台となるのは約5年5ヶ月ぶり。4大大会(グランドスラム)のシード権も失った。

年間ランキングは集計日から過去52週間に出場した上位16大会分の総計点で争われ、獲得ポイントは1年で消失し、新たに獲得する必要がある。今季の全豪オープンが3回戦敗退に終わっていた大坂は、昨季の同大会優勝で得た2000点が消え、今季3回戦分までの130点を加えても計826点にしかならず、85位前後に落ちるとされていた。大坂の80位台は、2016年8月29日週の81位以来で、5年4カ月27日ぶりだ。

85位は出場者の多い4大大会では本戦からの出場(ストレートイン)も可能だがシード権は失う。それ以外の大会では予選からか大会推薦を得る必要がある。さらに、昨季は全豪優勝後に大きく調子を崩し、全仏オープンではうつ病告白とともに2回戦を辞退。8月の全米オープン3回戦敗退後に無期限休養に入っていた。

昨季は大会そのものに多く出ておらず、今季の全豪OP前哨大会から復帰したため、昨季の世界ランクポイントの上積みがなく、100位以下に後退する可能性もある。

もっとも、大坂当人は世界ランク後退について気に留めている様子はなく、全豪OP中のインタビューでも「あまり気にしていない。今の調子でプレーできれば上がっていける」と話し、楽観視している。アマンダ・アニシモワ(米国)との3回戦敗退についても「試合中は集中していたし、落ち込むこともなかった。この試合で大きく成長できたと思う。ニューヨークでの試合(全米OP)とはまったく違う姿勢で臨めた」と語っており、精神的に受け止めることができている。

今の大坂は、落ちるところまで落ちてあとは這い上がるだけの状況を楽しもうとしているようだ。

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