ジョコビッチが医学的免除を得た上での全豪OP出場を正式表明

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テニスの男子シングルス世界1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)が、医学的免除を得て、全豪オープンに出場すると自身のSNSで正式表明した。

全豪オープンと前哨戦の出場者に対して、新型化コロナウイルスのワクチン接種を必須とし、そうでない場合は体質や持病などを理由とした"医学的免除"を得る必要があるというニュースが11月から度々取り沙汰された。そしてその度に、ワクチン接種状況の開示を拒否していたジョコビッチが話題にあがっていたが、ついに決着がついたようだ。

ジョコビッチは本来、1月1日開幕の国別対抗戦ATPカップに出場予定だったが、何らかの理由でキャンセルした。しかし、セルビアチームの同僚には、オーストラリアへ入る決定を待っていると話していた。

機を同じくして、オーストラリアテニス協会で防疫の責任者だったトム・マクドウェル氏が辞任したというニュースが聞こえてきた。同氏は全豪OP出場者(たち)の”医学的免除”の最終判断を拒否していたという情報もあった。

年が明けた1月4日、ジョコビッチは自身のInstagramに新年の挨拶とともに、「免除許可を得て飛びたちます」というメッセージと空港で撮った写真を投稿。英文には「全豪OP」、「オーストラリア」という言葉を使っていないものの、自国語の文章には「オーストラリア」を明記していた。

英紙『Express』などによると、「オーストラリアテニス協会と全豪オープンは、ジョコビッチ当人の医学的問題と、医療専門家の2つの独立し匿名性をもった厳格な審査プロセスを経て認められた」と伝えた。

大会開催地であるビクトリア州保健局によって任命された独立医療免除審査委員会(IMERP)が、オーストラリア当局の防疫・免疫に関する技術諮問グループ(ATAGI)のガイドラインを満たしているかどうかをチェックしたという。医学的免除の主たる許可条件は、急性の病状があることだとビクトリア州副首相ジェームズ・メルリーノ氏が言及しているが、具体的な病名・症例には明かされていない。ただ、SARS罹患者やワクチン接種が望ましくない体調、さらに発達障害や精神障害、ワクチン接種による混乱で自身や第3者にリスクを与える可能性がある場合も対象となるという。

また、全豪OP出場者の中で医学的免除を受けたのはジョコビッチだけではないという。医学的免除については、匿名性が保たれることを大会ディレクターのクレイグ・タイリー氏が示唆していたが、ジョコビッチ本人が大会前に明かすことになった。もっとも、何が理由で免除になったかまでは明かしていない。そのため、Instagramの同投稿にはジョコビッチの選択を養護する声も多いが、批判的なコメントも少なからず届いている。

医学的免除を受けた選手は、オーストラリア入国後、PCR検査で陰性であることを証明し、2週間の隔離期間を経て、全豪OPに出場する見込みだ。

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