ダラスの街に戻ってきた多才なスターリング・ブラウン「迷うことはなかった」

Sterling Brown Dallas Mavericks

5年ぶりにダラスの地に戻ってきたスターリング・ブラウンは、多くのことに感謝できる。ただ、その中でも特別なのは、ルカ・ドンチッチと同じチームになったということだ。

ブラウンはもう、チームメイトとなったスーパースターを守ることを心配しなくて済む。先日、ブラウンは「楽しみだ」と話した。

「これから彼と一緒に戦えることがね」。

この数シーズンで、ブラウンは何度かドンチッチのマークを任された。その成功ぶりは、ほかのすべての選手たちと同じ。つまり、あまり成功しなかったということだ。

だが、ミルウォーキー・バックスで3シーズン、ヒューストン・ロケッツで1シーズンを過ごしたブラウンは先月、フリーエージェントでダラス・マーベリックスと契約した。ウィングのポジション、そして堅実なディフェンダーとして、選手層に厚みを持たせることが期待されている。また、ブラウンは強力な3ポイントシューターでもあるのだ。

そして、ブラウン本人はダラスに戻ってきたことにワクワクしている。

5年前、ブラウンは本当に優れていたサウスメソジスト大学の一員だった。2016-17シーズンに30勝5敗を記録し、NCAAトーナメントのファーストラウンドでサウスカリフォルニア大学に1点差で敗れたチームだ。

そのシーズンを終え、ブラウンはドラフトでフィラデルフィア・76ersに全体46位で指名された。ただ、76ersでプレイすることはなかった。46位指名権を獲得したバックスに3シーズン在籍。そして昨季はロケッツに加入し、平均8.2得点、4.4リバウンドと自己最多の成績を残した。

守備も強みのひとつだが、ブラウンの主な魅力はショット力だ。3P成功率は37.4%で、昨季はロケッツで42.3%をマークしている。

2017年のドラフト2巡目指名の選手30人のうち、20試合以上に出場して3P成功率がブラウンを上回るのは、デンバー・ナゲッツのモンテ・モリスだけだ。

ロケッツでのシーズンについて、ブラウンは「もっと安定してプレイできると示せたのは良かった」と振り返っている。

「昨季からさらに向上したと感じているよ。いつもその点に専念している。でも、昨季は僕にとって素晴らしい機会となったね」。

それがマーベリックスの目を引いたことは確かだ。ブラウンは、ジェイソン・キッド・ヘッドコーチにとって足りることのない多才な選手のタイプにフィットする。

ブラウンやその他の新戦力について話す中で、キッドHCは「確かにショットは重要だ。だが、我々はちょっと守備もしなければならない。彼らはそれもやれるんだ。優勝するためには、攻撃について話すのと同様に、守備も必要となる。そして彼らはそれを満たす選手たちだ」と話した。

では、攻撃はどうだろうか。バックスでの2年目終盤、ブラウンはアトランタ・ホークス戦で27得点をあげ、残り1.1秒に決勝点となるレイアップを決めている。相手がドンチッチばかりに注意を払うようになれば、スターリングはその代償を払わせることだろう。

そしてもちろん、ダラスに戻ってきたことも大きい。快適でいられることの大切さは、決して軽んじてはいけない。スターリングは「ダラスに戻ってこられて良かった」と話した。

「(マーベリックスと契約する上で)とても大きなことだったよ。僕は街のことをよく知っている。家族もたくさんいる。本当に、迷うことがなかったよ」。

マーベリックスにドンチッチがいたのも大きい。ブラウンはバックスでヤニス・アデトクンボというスーパースターとプレイした。それが自分のバスケットボール人生を楽にしてくれると知っているのだ。

ブラウンは「間違いなく、彼は僕のプレイを高めてくれる」と話した。

「彼が僕のことを見つけてくれると分かっているんだ」。

原文:VERSATILE BROWN LOOKS FOR BIG THINGS IN RETURN TO DALLAS by EDDIE SEFKO/Mavs.com(抄訳)


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