レイカーズがマルク・ガソルを手放した3つの理由

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Marc Gasol Los Angeles Lakers

フリーエージェントでロサンゼルス・レイカーズと契約してから1年と経たないうちに、マルク・ガソルはロサンゼルスを離れることになった。

レイカーズとメンフィス・グリズリーズがトレードを発表しており、ワン・ジェーリン(王哲林)のドラフト交渉権と引き換えに、ガソルは2024年ドラフト2巡目指名権とレイカーズからグリズリーズにトレードされた。だが、『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者によると、グリズリーズは36歳のガソルが家族と母国スペインにとどまれるように、契約を解除する予定だ。

トレーニングキャンプ開始まで3週間を切っていることを考えれば、この取引は驚きかもしれない。だが、しばらく前から兆しはあった。ガソルがレイカーズのメンバーでなくなった理由は3つある。

1つは、2020-21シーズン終盤にガソルの役割が減少していたことだ。1試合平均得点(5.0)、リバウンド(4.1)、出場時間(19.1)は自己最少にとどまり、フェニックス・サンズと対戦したプレイオフ・ファーストラウンドではさらに出場機会が減った。見事なパートナーシップを築けると思われたが、完全にかみ合うことがなかったのだ。

2つめは、レイカーズはフロントコートの人材が多いことだ。先月、FAでドワイト・ハワードと契約。先日も、ブルックリン・ネッツからデトロイト・ピストンズにトレードされ、契約を解除したディアンドレ・ジョーダンが加わった。アンソニー・デイビスもセンターでの出場機会がある。フランク・ボーゲル・ヘッドコーチのローテーションにおいて、ガソルは居場所を見つけるのに苦労しただろう。

3つめは、世界で最も貴重なチームのひとつにとっても、資金の節約は重要ということだ。ウォジナロウスキー記者によると、ガソルをトレードすることで、レイカーズはサラリーとラグジュアリータックスを1000万ドル(約11億円)削減できるという。さらにロスターに空きをつくることにもなった。

ガソルに関しては、引退するかもしれない。バスケットボールから離れるのか、休息をとるのか、不透明だ。これが道のりの終わりなら、彼のバスケットボールの旅は一周することになる。キャリアの序盤、ガソルはレイカーズからグリズリーズにトレードされた。その2チーム間での取引が、幕引きにつながるかもしれない。

原文: Three reasons why Lakers traded Marc Gasol to Grizzlies(抄訳)


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