「ラッセル・ウェストブルックがMVPを受賞すべきだった」とするオスカー・ロバートソン、彼の主張は正しいのか?

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Russell Westbrook Washington Wizards

ラッセル・ウェストブルックが2016-17シーズンのMVPに選ばれたのは、平均トリプルダブルを達成したことが大きい。ケビン・デュラントのゴールデンステイト・ウォリアーズ移籍後、ウェストブルックはオクラホマシティ・サンダーをウェスタン・カンファレンスの第6シードに導き、殿堂入りしているオスカー・ロバートソンが1961-62シーズンに達成して以来、誰も近づけなかった快挙を達成した。

そして、ウェストブルックは良くシーズンも平均トリプルダブルを達成した。その翌シーズンもだ。そして、昨季もワシントン・ウィザーズで平均トリプルダブルを記録している。オールスター選出9回のウェストブルックは、かつて珍しかった偉業を普通にしたのだ。そして、多くのファンとアナリストは、とんでもないボックススコアにまるで無関心かのようになった。だが、ロバートソンは、そうであるべきでないと信じている。

ポッドキャスト『Knuckleheads』で、ロバートソンはウェストブルックのスタッツの偉業がメディアから軽んじられているようだと不満を表した。

ロバートソンは「今年のウェストブルックは平均トリプルダブルを達成したが、誰も気づかなかった」と話している。

「まるでたいしたことないかのように考えたんだ。まったくもって不当だと思う。彼は再び(MVPを)受賞すべきだったと思うね。彼がまた(平均)トリプルダブルを達成し、(MVPを)受賞できなかったのなら、なんのためにスタッツを残しているんだ?」

この夏ロサンゼルス・レイカーズにトレードされたウェストブルックは、昨季ウィザーズで平均22.2得点、11.7アシスト、11.5リバウンドを達成した。通算トリプルダブル回数でロバートソンを抜いている。だが、MVP投票では3位票が1つだけだった。デンバー・ナゲッツのニコラ・ヨキッチが、101の1位票のうち91票を獲得して受賞している。

ロバートソンは「私は(ウェストブルックが)偉大なバスケットボール選手だと思う。いくつかの奇妙な理由から、一部のスポーツライターがあのようなことを言っているが、理解できないね。理由が分からない。彼らはバスケットボールを盛り上げようとすべきだと思うからね」と話した。

「『彼はまたトリプルダブルだけどチームは負けた』と言うが、だからなんだというんだ? 結局のところ、毎年勝つの1チームだけじゃないか」。

分別のある人で、ウェストブルックの数字が素晴らしくないと言う人はいないだろう。だが、ロバートソンの主張は全体像を表していない。

ウィザーズはウェストブルック、そして得点王ランク2位だったブラッドリー・ビールを擁しているにもかかわらず、シーズン終盤の急上昇でイースタン・カンファレンスの第8シードに滑り込んだチームだ。ビールのようなタレントがいなかった、2016-17シーズンのウェストブルックがいたサンダーを下回る。順位が下のチームの選手が受賞するのは難しい(ステフィン・カリーに聞くべきだ)。

ロバートソンの大胆な見解は、ヨキッチのMVPシーズンの活躍も無視している。全72試合に出場し、平均26.4得点、10.8リバウンド、8.3アシストを記録した。フルシーズンで平均25得点&10リバウンド&8アシスト超を達成、ロバートソン、ウェストブルックの唯一の仲間入りを果たしている。負傷に苦しめられたナゲッツをウェスタン・カンファレンスの第3シード、そしてカンファレンス・セミファイナルに導いた。平均トリプルダブルまで平均1.7アシスト足りないだけだったのだから、ヨキッチのシーズンを捨て去るのは愚かというものだ。

元祖「ミスター・トリプルダブル」として、ロバートソンはウェストブルックを支持しなければいけないと感じるのかもしれない。ウェストブルックの偉大さを当たり前としてはいけないことの重要性に関して、彼は正しい。

だが、MVPに関しては? そうではないだろう。

原文: Oscar Robertson has a bold take about Russell Westbrook and last season's NBA MVP race by JORDAN GREER/Sporting News.com(抄訳)


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