全日本フィギュア女子SPは坂本花織が1位発進…北京五輪挑戦明言の羽生結弦ら男子SPは明日夜

全日本フィギュア女子SP1位発進となった坂本花織

フィギュアスケートの全日本選手権は、12月23日夜、女子のショートプログラム(SP)が行われ、坂本花織が1位通過となり、2位は樋口新葉、3位には河辺愛菜、4位に宮原知子が続いた。また、同日昼の男子公式練習には羽生結弦も登場し、4回転半ジャンプを試すなど明日24日の男子SPを前に早くも本気モードをみせた。

優勝すれば即北京五輪日本代表内定となる今季の全日本選手権だったが、日本女子勢のなかで頭一つ抜けた存在だった紀平梨花の故障離脱により、女子シングルは必然的に混戦模様となった。

NHK杯覇者としてダイナミックで安定した表現力をみせた坂本は79.23点のトップ通過に雄叫びをあげたが、トリプルアクセルをあえて封印した2位の樋口は74.66点、逆にSPでトリプルアクセルを決めた河辺は3位の74.27点、さらに4位の宮原は73.76点、5位の三原舞依は73.66点とわずかな差で並んだ。6位の松生理乃も72.31点と迫っており、上位陣はフリースケーティングでの逆転を十分狙える状況となった。

北京五輪女子シングル日本代表権は3枠。優勝で即代表内定となるが、上位に入れば2枠目の選考に食い込めるだけに、さらなる混戦模様は必至となりそうだ。女子フリーは25日17時から行われる。

また、同日の昼には男子シングルの公式練習も行われ、22日の練習に参加しなかった羽生結弦も登場。観客の前で約8か月ぶりの実戦に向けた滑りを魅せた。前日22日夜に放送されたフジテレビのインタビューのなかでついに北京五輪挑戦を明言し、クアッドアクセル(4回転半ジャンプ)をフリーに組み込むことを予告していた。

羽生はそのクアッドアクセルを練習の残り10分で3度試した。3度目で片足着氷を決めたが、練習後の会見で「とにかく今日は感触を確かめながら、この氷で軸をつくることを考えました」と明かし、リンクの状態と自身の調整の感覚をチェックしたようだ。フリーのプラグラムは「天と地と」で挑むことも明言している。

男子SPは明日24日16時20分からスタート。男子フリーは26日17時からスタート予定だ。

フィギュアスケート全日本選手権のTV中継は女子シングル、男子シングルいずれもフジテレビ系列で生中継される。有料ネット配信のFODプレミアムではスタートから最後まで通しの中継となるが、BSとCSは前半のみ、地上波は後半のみ(19時〜)のリレー中継となる。

 

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