現地時間11月6日、プロボクシング世界スーパーミドル級王座統一戦(米ネバダ州ラスベガス:MGMグランド・ガーデン・アリーナ)が行われ、WBAスーパー・WBC・WBO王者サウル・“カネロ”・アルバレス(メキシコ)が、IBF王者カレブ・プラント(米国)を11回TKOでくだし、同階級史上初の4団体制覇を成し遂げた。
173cmのカネロが、185cmのプラントを抑え込み、獲物を燻すようにしてTKO勝利を奪った。
#CaneloPlant official score card ✍️
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フィジカルアドバンテージがあるプラントは、序盤のラウンドで様子を見るようにカネロに腕を振らせた。ところが6回を過ぎる頃からカネロのパンチは鋭さを増し、プラントのガードを射抜いて確実にダメージを与えていく。
Ringside view of @Canelo making history 😤#CaneloPlant pic.twitter.com/eNh9urZfWe
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11回、勝負を見極めたようにカネロが仕掛け、左フックからの右アッパーが決まると、プラントはロープにもたれかかる形で最初のダウン。立ち上がって試合を再開したプラントだが、ダメ押しのラッシュを浴び、2度目のダウンでフィニッシュとなった。
Canelo over powered Plant, landing the harder punches all fight (102-59 edge in power landed). 53 of his 117 landed punches were body shots. Plant threw 232 jabs, but landed just 18%. #CaneloPlant pic.twitter.com/900Ds5hYai
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ボクシングのデータベースサイト『Compubox』によると、有効的な強打のヒット数はカネロが102発(251発中/41%)、プラント59発(209発中/28%)と2倍に迫る差があった。
スーパーウエルター級、ミドル級、スーパーミドル級、ライトヘビー級の4階級を制覇してきたカネロ。今度はスーパーミドル級史上初、ボクシング全体で史上7人目の主要4団体統一王者となった。ボクシング名門誌『The Ring』が定めるパウンド・フォー・パウンド(PFP)1位としての地位をさらに盤石のものとした。