タイソン・フューリーが交渉を遅らせるライバルたちを「臆病者」と罵倒

Tyson Fury

ボクシングのWBC世界ヘビー級タイソン・フューリー(英国)は、遅々として進まない自身の次戦調整にフラストレーションを露にした。交渉を遅らせているライバルたちを全方位で罵っている。

フューリーは1月25日から自身のTwitter上で怒りの動画を連続で投稿している。

3月26日の対戦を予定しながら入札交渉に渋る指名挑戦者ディリアン・ホワイト(英国)には「戦う気がねぇんだろ」、オレクサンドル・ウシク(ウクライナ)との再戦撤退の交渉を引き伸ばすアンソニー・ジョシュア(英国)を「臆病者」と吐き捨て、ついでとばかりWBAスーパー・IBF・WBO統一王者のウシクもFワードで罵った。

そもそもはホワイトがWBCとの調停裁判(暫定王者かつ指名挑戦者の自身の立場を蔑ろにし、フューリーとのタイトルマッチ実現をWBCが進めなかったことへの補償調停)を抱えていたことだが、現在はホワイト側がファイトマネー割合として20%以上を求め、入札交渉に遅延が発生していたとされる。

こうした状況からフューリー陣営は、ホワイト戦をやるにせよ、やらないにせよ、ウシクとの4団体統一戦年内実現を模索。昨年9月にウシクに敗れ、ダイレクトリマッチを年内に予定するジョシュアに1,500万ポンド(約23億円)での再戦撤退を持ちかけたという。

これに対しジョシュアは「契約書すら見ていない」と撤退合意報道を否定したが、撤退そのものは100%否定はせず、自身からの公式発表を待つようにと話した。この談話は英国営メディア『BBC』が報道したが、ボクシング記者のマイケル・ベンソン氏のTwitterで動画が公開された。

それぞれ交渉を有利にしようとするかのような、いわば牛歩戦術を取られているフューリーとしては、フラストレーションが溜まる状況にあるのは間違いない。

「オレはこいつらのケツを見るのにうんざりしている。奴らの言い訳を聞くのはもううんざりだ」

フューリーは怒り心頭だが、実際の状況としては各交渉は大詰めにあるという。英紙『Daily Mail』はホワイトとの交渉は25日中に合意に至ったのではないかと伝える。さらにフューリーの英国でのプロモーターであるフランク・ウォーレンは、フューリーvsウシクの4団体統一戦とジョシュア撤退合意についても近く交渉がまとまることを示唆したと結んでいる。

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