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NBAファイナル第4戦 サンズ対バックスの注目ポイント

2021-07-14
読了時間 約3分

NBAファイナル2021が白熱している。

最初の2試合を落としたヤニス・アデトクンボ率いるミルウォーキー・バックスは、ホームで行なわれた第3戦でフェニックス・サンズに20点差の勝利を収めた。

第4戦でシリーズをタイに持ち込めるバックスは、当然第3戦のような勝利を求めており、一方のサンズはチーム史上初の優勝に向けて敗戦からの立て直しを目指す。

それではNBAファイナル第4戦の注目ポイントをいくつかピックアップしてみよう。

スター選手の活躍

このシリーズは多くのスター選手がプレイしており、どの試合の結果にもそれぞれのスター選手の活躍が大きく関わってきた。

第1戦はクリス・ポールがゲームを支配。第2戦はデビン・ブッカーの活躍が、アデトクンボの圧倒的パフォーマンスを退けた。第3戦はアデトクンボが圧倒的な活躍を続け、41得点、13リバウンドの活躍でチームに勝利をもたらした。

第4戦ではどのスター選手がビッグパフォーマンスを残すのかに注目だ。

インサイド対決

第3戦のボックススコアを見ると、インサイドで大きな差があったことがわかる。

サンズ対バックス 第3戦
バックス   サンズ
47 (13) リバウンド (オフェンシブ) 36 (6)
20 セカンドチャンス得点 2
54 (27/45) ペイント内得点 40 (20/35)

第3戦の流れを大きく変えた要因のひとつが、サンズのスターセンターであるディアンドレ・エイトンのファウルトラブルだ。5ファウルを記録したエイトンは出場時間が24分に限られた。エイトン不在の中で、サンズがゾーンを試せばバックスがセカンドチャンスからの得点を重ね、マンツーマンではヤニスがインサイドを支配した。

前十字靭帯の断裂でシリーズを欠場しているダリオ・シャリッチの不在は、エイトンがベンチに下がらなければならない時間帯に最も感じられた。フランク・カミンスキーが14分弱出場しているものの、攻守ともにあまりインパクトを与えることはできなかった。

要するに、エイトンがコートに残れるかどうかはサンズの作戦に大きく関わることとなり、ここ2試合でペイント内から50得点、フリースローで24得点を獲得しているアデトクンボの守り方が変わってくるのだ。

ミドルトンの活躍

3試合を通して、バックスのクリス・ミドルトンは平均19.3得点、6.7リバウンド、6.0アシストという数字を残している。

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悪くはないが、この数字だけではわからない要素も多い。

第1戦で29得点を記録したかと思うと、第2戦ではフィールドゴール16本中5本成功のわずか11得点に終わっている。第3戦では再び安定し、18得点(14本中6本成功)、7リバウンド、6アシストとオールラウンドな活躍を見せたものの、まだ大活躍と呼ぶには相応しくない。

第3戦はドリュー・ホリデーがかなりのステップアップを見せ、5本の3ポイント成功を含む21得点、9アシスト、5リバウンドと活躍。もしかしたら、第4戦ではミドルトンがそういった活躍を見せてくれるのかもしれない。

イースタン・カンファレンス・ファイナルで、アデトクンボは終盤の競っている状態でミドルトンがチームのクローザーであることを、アデトクンボは何の抵抗もなく認めている。サンズが巻き返しを狙う第4戦こそ、ミドルトンが大活躍を見せるのに適した試合なのかもしれない。特に試合が終盤まで接戦となればなおさらだ。

このプレイオフ中、ミドルトンは20得点以上を11試合で記録している。第2戦で11得点、第3戦で18得点を記録したミドルトンにとって、2試合連続で20得点未満に終わったのはこのプレイオフでわずか3度目なのだ。

前の2回の翌戦では、ブルックリン・ネッツとの第3戦で35得点、アトランタ・ホークスとの第3戦で38得点と、2度とも30得点以上を獲得している。これはまた30得点以上の活躍が見られる流れなのかもしれない。

未知の要因

試合の結果がスター選手以外の活躍で決まることは多々あり、両ロスターともそれぞれの役割で活躍ができる未知の要因が存在する。

第2戦で大活躍したサンズのミケル・ブリッジズは第3戦でわずか4得点(FG 2/4)とおとなしかった。キャメロン・ジョンソンがベンチから大きく貢献し、ジェイ・クラウダーも全く外す気配がなかったが、両者は第4戦でも活躍することができるだろうか?

バックスはボビー・ポーティスがベンチから18分の出場で、11得点、8リバウンド、プラスマイナスはプラス8と、多大なるエナジーをチームに注入した。パット・カーナトンも攻守で活躍し、ベンチから30分の出場で8得点、4アシストを記録している。

バックスのローテーションを見る限り、ポーティスとカーナトンのステップアップは必須であり、第3戦で14分出場したジェフ・ティーグはより活躍が求められる。そしてもちろん、未知の要因とはもはや呼べないPJ・タッカーのディフェンスも、サンズを苦しめるのに大きく貢献した。

第4戦でもタッカーはサンズのスター選手相手に、執拗なディフェンスを見せることとなるだろう。

原文:NBA Finals 2021: What to watch for in Game 4 between Phoenix Suns and Milwaukee Bucks by Gilbert McGregor/NBA Canada(抄訳)


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