カイル・ラウリーが今オフシーズン最高の補強の呼び声にふさわしい活躍を見せている。マイアミ・ヒートをここ7試合で6勝に導いているのだ。
当初はスロースタートだったラウリーだが、直近では攻撃を指揮し、タイラー・ヒーローやバム・アデバヨらがワイドオープンになれるようにすることで、勝利につながるプレイを披露するなど、好調ヒートをけん引している。
ベテランのラウリーはタイムリーなスティールにディフレクション、リバウンド、相手の流れを止めたり変えたりする得点と、才能豊かでありながらもクォーターバックだけが足りなかったロスターを完璧に補う存在となっているのだ。
ヒートが攻守両面でリーグのトップ5入りしているのも、偶然ではない。
11月6日(日本時間7日)のユタ・ジャズ戦では、左足首の挫傷で出場する不確かだったにもかかわらず、ウェスタン・カンファレンス首位チームとの非常に厳しい一戦で、最も影響力を発揮した。
118-115で勝利したホームでの試合で、ラウリーは移籍後初、通算19回目のトリプルダブルを達成し、シーズン最高のパフォーマンスを見せたのだ。
試合後、ヒートのエリック・スポールストラ・ヘッドコーチは「トリプルダブル達成で決定的になってくれた。本当に様々なかたちで試合に影響を及ぼすことができると示している」と称賛した。
ジャズ戦のラウリーは3ポイントショット5本中3本を含むフィールドゴール11本中8本成功の20得点、12リバウンド、10アシストを記録した。オフェンシブリバウンド(2)でジャズのルディー・ゴベアと並び、リバウンド総数ではゴベア(8)を上回っている。
ヒートのケイレブ・マーティンは「彼がいかにインパクトを与えるか、チームとスタッフ全体からどれだけ信頼されているかを示している」と話した。
「彼はフロア上の将軍だ。まさに僕らが必要とするかたちで流れをつくってくれる」。
今季、メンフィス・グリズリーズ、ダラス・マーベリックスにも勝利し、ウェストのチームとの対戦で3連勝を飾ったヒートは、8日(同9日)からデンバー・ナゲッツ、ロサンゼルス・レイカーズ、ロサンゼルス・クリッパーズ、ジャズ、オクラホマシティ・サンダーとウェスト勢とのロード5連戦に臨む。
原文:Kyle Lowry's winning mentality on full display in Miami Heat's hot start(抄訳)