2月3日、ソフトバンクが春季キャンプ第1クール3日目の練習を行った。
「早めの実戦形式を入れて行く」という藤本博史監督の言葉どおり、例年より早い段階で投手陣がフリー打撃に登板。
A組では甲斐野央以外の11投手がマウンドに上がりアピール。6年目の田中正義は力強いストレートを投げ込み「ストライクを取るとか、そういうところではなく次のところを見据えている」とコメント。
ドラフト1位ルーキーの正木智也は、大竹耕太郎の内角ストレートを真芯でとらえ、レフトポール際に放り込んでみせた。「球速よりも速く感じるストレートに驚いたけど、上手く回転できて真芯でとらえられました」と納得の一発だった。
正木は「シートノックの雰囲気も、先輩たちの肩の強さや送球の正確さ。そして投手の球の質も。キャッチボール見ただけでこれがプロのピッチャーかと思った。バッティングもコンタクト率やスイングの速さがすごいと感じました」とこれまでを振り返る。
藤本監督は、この日で最終日となった第1クールについて「みんな元気があった。その中で川瀬、中村晃も、井上も声が出ていた。全体的に元気だったけど、九鬼や井上も。元気もアピールですよ。今年はテーマが競争ですが、実戦形式が始まるまでは元気もアピールのひとつですから」と総括。次クール以降での選手たちのアピールを期待していた。