ウッドリーをKOしたジェイク・ポール、対戦中止のフューリー弟に「ここにいなくて幸運」

2021-12-20
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現地時間の12月18日、元UFC王者のタイロン・ウッドリーを6回TKOで返り討ちにしたお騒がせ系YouTuberのジェイク・ポール(ともに米国)は、本来対戦するはずだったトミー・フューリー(英国)に向け、さらなる罵詈雑言浴びせた。

ジェイクと18日に対戦予定だったトミー・フューリーだが、6日に肋骨の骨折に加え、細菌性胸部感染症に罹っていたことが発覚。トミーは欠場に追い込まれ、18日の試合はジェイク対ウッドリーの8月以来(ジェイクの判定勝ち)の再戦に変更された。

トミーというよりも、ボクシング界のドル箱コンテンツである"フューリー家"との対戦が流れたことで大金獲得のチャンスを失ったジェイクは、トミーだけでなく、兄でWBC世界ヘビー級王者のタイソン・フューリーやその父ジョン氏に対しても罵詈雑言を並べ立てて嘲笑。それに対し、タイソン・フューリーがFワード(放送禁止用語を含む卑猥な俗語)を多用して口撃し返すという"場外戦"が展開された。

18日の試合でもジェイクは入場時、フューリー家を煽るかのごとく英国国旗のようなデザインをあしらった衣装で登場。衣装の右胸には「ヘイ、トミーちゃん、君もここにいたら良かったのに。まあTVで観るのも悪くないだろ?」と煽る内容のフレーズがプリントされていた。

一方、ウッドリーにとっては急な試合だったが、ジェイクから要求されていた再戦条件である「ジェイク・ポールが大好き」というタトゥーを彫ってまで準備していただけに待望のマッチアップとなった。

試合は、プロ格闘家として雪辱を誓うウッドリーが4回まで優勢に進め、偶発的なヒジ打ちがジェイクの額に当たり、流血の事態に。しかし、続く5回はジェイクが盛り返すと、6回に右フックが炸裂し、ウッドリーが前のめりに倒れる映画のようなKOシーンに。

6回2分12秒、鮮やかなKO勝利で元UFCウエルター級王者を返り討ちにし、完全決着となった。勝利後、ジェイクはウッドリー撃破の有言実行に触れつつ、トミーに向けても小言を言わずにはいられなかったようだ。

「タイロンの方がタフで経験があるからね、トミー・フューリーちゃんが今夜ここにいなかったのは幸運だった。トミーはおそらくそれ(タイロン)よりも酷く劣るだろうからな」
英国紙『Express』のWeb版はジェイクの言葉をこうも伝える。

「オレと再戦するのと同じ報酬を得るために、あと20回は戦ってほしいもんだわ…おっと、ごめんよトミーちゃん。そんなことは起こらねぇか」

現在トミーは治療中だが、チームドクターによると骨折の程度は重く、長期間の治療期間が必要になるという。これはボクシングにおいて肋骨が折れた状態では気胸(肺に穴があき空気が漏れ、肺がしぼみ、胸痛、咳や息切れなどが生じる)に苦しむ可能性が高まり、最悪のケースでは心停止も有り得るためだ。

試合ができる状態に回復するまではトミーは練習すらできない。ジェイクとしてはトミーはあくまで通過点で、本命の兄タイソンとの対決まで持ち込みたいだけに、この停滞は我慢ならないのかもしれない。

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