フューリーがジェイク・ポールをFワードで口撃…弟の試合中止を受け

舌戦を繰り広げるタイソン・フューリーとジェイク・ポール

WBC世界ヘビー級王者タイソン・フューリー(英国)が荒れている。WBC同級暫定王者のディリアン・ホワイト(英国)との指名挑戦試合の決定を待たされ、さらに異母弟トミーの病欠と父ジョン氏を罵倒したYouTuberジェイク・ポールへの怒りを露わにした。

フューリーはWBC同級暫定王者のディリアン・ホワイトの裁判(WBCとの仲裁裁判)の結果を待たされることになり、「試合ならやるが、誰かを待つことはしない」と話し、ホワイト以外の相手を探し始めていた。その傍ら、米国のお騒がせ系YouTuberでプロボクシングライセンスを持つジェイク・ポールと12月18日対戦する、異母弟のトミー・フューリー(英国)のサポートに家族として勤しんでいた。

現地時間12月6日、ようやくWBCがホワイトとの指名挑戦試合を命じ、公開交渉期間に入ることになった。専門誌『Boxing Scene』によると、米国でのフューリーのプロモーターであるトップランク社は、フューリー8:ホワイト2の割合のファイトマネーを提案するという。3月中に、ウェールズのカーディフのプリンシパルスタジアムか、フューリーの故郷マンチェスターのAOアリーナを会場として想定しているようだ。

ただ、フューリーとしては余り気乗りしないのか自身の相手となるホワイトに対してトラッシュトークをぶつけることもなく、12月18日の弟トミーの試合に向けてジェイク・ポールとのSNSバトルに興じていた。

ところがホワイト戦が決定した同日、トミーが合宿での練習中に肋骨を骨折し、細菌性胸部感染症に罹患していたことが発覚。ジェイクとの試合は中止となり、8月にジェイクに敗れて、「ジェイク・ポール大好き」のタトゥーを入れる羽目になった元UFCウエルター級王者タイロン・ウッドリー(米国)が代役になった。

プロとして最初の大きな注目を集め、大金を手にするはずだったトミーはショックを隠せず、2022年中の試合実現を誓った。

急遽ウッドリーと再戦することになったジェイクは、試合中止で大金の収入を失ったことに絡め、トミーに敬意を欠く挑発ツイートを投稿。さらに別の動画では、トミーについて「とんだ小便たれだ」と罵倒し、フューリー兄弟の父ジョン氏についても、「彼は年寄りの惨めな男で、人生で何も成し遂げたことはない。ボクサーとしては平凡で、あるとしたらタイソンのかーちゃんとよろしくやったことだけさ。それが唯一の成果だろ」と痛烈にこき下ろした。

タイソン・フューリーはこの発言について知らなかったが『iFL TV』の取材でジェイクの発言内容を知り、"Fワード(下品な俗語)"にはFワードで返すという対応をみせる。

「『大金の給料日が台無しになった』だと? F*** Hell! お前が勝つつもりならたしかに金持ちになっただろう。すでに金持ちだろうに」

また、『Behind The Glove』のビデオインタビューではどこか淡々としながらも、さらに"Fワード"を連発した。

「F***野郎のジェイク・ポールとは誰のことだ? チャラい鳥みたいな髪型のYouTuberなんざ誰も興味なんて持っていないし、好きな奴なんていやしない」

さらにはジェイクを女性器の蔑称に喩えたり、中指を立てたかと思えば、ジェイクの兄でフロイド・メイウェザーとエキシビションで対戦したローガンもまとめて罵倒した。
次戦がなかなか決まらなかったことでフラストレーションが溜まる一方だったフューリーだけに、12月18日のジェイク対ウッドリー戦まで、まだまだトラッシュトークが続きそうだ。

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